
おせち料理の中身は、祝い肴・口取り・焼き物・酢の物・煮しめの5種類に分類され、一般的に20〜30品目の料理で構成されています。数の子(子孫繁栄)、黒豆(無病息災)、田作り(五穀豊穣)などの定番料理には、それぞれ新年への願いが込められています。重箱の段ごとに詰める料理にも決まりがあり、地域によって祝い肴三種の内容が異なるなど、地方色豊かな特色もあります。
本記事では、おせちに使われる主な具材24種を、料理名・分類・意味・込められた願いとともに表組みで詳しく解説します。また、アンケート結果をもとに「京都祇園料亭 や満文青木庵 慶祥二段重」「京都祇園料亭 や満文青木庵 華匠膳三段重」「膳人(かしはびと) 和洋中二段重」のおすすめおせち3選もご紹介します。
■この記事で分かること
お正月の定番となっているおせちとは、祝宴に供える食べ物「お節供(おせちく)」を起源とする料理です。元旦に一年の幸せを連れて訪れる年神様をもてなし、五穀豊穣や家族の健康を願う大切な意味合いがあります。

おせちの品数は一般的に20〜30種類にのぼりますが、構成は5種類に分けられます。ここでは、おせち料理の種類について紹介します。
祝宴で出される肴のことで、3つの料理からなることから「祝い肴三種」とも呼ばれます。東西によって品目は少し異なり、関東では「数の子」「黒豆」「田作り(ごまめ)」、関西では「数の子」「黒豆」「たたきごぼう」が一般的です。
「口取り」は、会席料理などで最初に出される料理のことです。いわゆる「酒の肴」を指し、かまぼこや栗きんとん、昆布巻き、伊達巻など、彩り華やかな品目が多く供されます。祝い肴三種も、広義では口取りの一種です。
日本料理で魚を焼いたものを指す言葉で、一汁三菜の一つです。おせちの焼き物には鯛や鰤、海老といった縁起の良い魚が詰められます。
いわゆる酢漬け料理のことで、大根と人参を飾り切りして水引に見立てた紅白なますや、菊花かぶ、チョロギ、紅白の酢れんこんなどが代表的です。箸休めとして、焼き物と同じ重に入れられることも多くなっています。
焼き物と並び、和食において欠かせない品目が煮物で、おせちでは「煮しめ」とも呼ばれます。おせちの煮しめには、れんこんやたけのこ、里芋など、縁起物とされる根菜類の煮物が詰められます。
| 料理名 | 分類 | 意味・込められた願い |
| 数の子 | 祝い肴 | 子孫繁栄・長寿 |
| 黒豆 | 祝い肴 | 勤勉・無病息災 |
| 田作り(ごまめ) | 祝い肴 | 五穀豊穣・子孫繁栄 |
| たたきごぼう | 祝い肴 | 開運・延命長寿 |
| かまぼこ | 口取り | 魔除け・清浄 |
| 錦糸玉子 | 口取り | 金運・子孫繁栄 |
| 栗きんとん | 口取り | 金運 |
| 昆布 | 口取り | 不老長寿・子孫繁栄 |
| 伊達巻 | 口取り | 学業成就 |
| 海老 | 焼き物 | 長寿 |
| 鯛 | 焼き物 | 長寿 |
| 鰤(ぶり) | 焼き物 | 立身出世 |
| 棒鱈 | 焼き物 | 一年中食べ物に困らない |
| 松笠いか | 焼き物 | 子孫繁栄・長寿 |
| ローストビーフ | 焼き物(洋風) | 華やかさ・新定番 |
| 菊花かぶ | 酢の物 | 長寿 |
| 紅白なます | 酢の物 | 家内安全 |
| 酢れんこん | 酢の物 | 将来の見通しが良い |
| チョロギ | 酢の物 | 長寿 |
| くわい | 煮しめ | 立身出世 |
| 里芋 | 煮しめ | 子孫繁栄・家庭円満 |
| 手綱こんにゃく | 煮しめ | 良縁成就 |
| たけのこ | 煮しめ | 子どもの成長 |
| 筑前煮 | 煮しめ | 家族円満 |
おせちに使われるのは、数の子、黒豆、昆布、鯛など、いずれも縁起物とされる野菜や海の幸ばかりです。その一つひとつに大切な理由があります。
数の子はニシンの卵です。たくさんの卵が並んでいる様子は、子孫繁栄を意味します。また、ニシンには「二親」という字が当てられることもあり、両親の長寿を願うという意味合いもあります。
「まめ」という言葉は本来、「労苦をいとわず物事に集中して励む」「体が丈夫である」という意味があります。そこから転じて、マメ(豆)に、元気に働けるようにという意味が込められているのがおせちの黒豆です。また、薬膳では無病息災を願う長寿の食材として、古くから親しまれています。
関東で祝い肴に選ばれる料理です。カタクチイワシの幼魚を乾燥させて、砂糖・醤油・みりんで味付けした甘辛い風味が特徴となっています。田作りという名称は、一説によるとイワシが田んぼの肥料として使われていたことに由来すると言われています。そこから五穀豊穣を意味する料理として、おせちに選ばれているようです。別名のごまめは五万米という当て字をすることから「豊作祈願」、さらに幼魚を使用することから「子孫繁栄」の意味も持ちます。
関西で祝い肴に選ばれる料理です。ごぼうをたたいて開くことから「開運」を意味します。ごぼう自体も縁起の良い意味を持つ食材で、地中に力強く根を張ることから「延命長寿」、薬効に優れていることから「健康」などを願って食されてきました。また、関西では、豊作の年に飛んでくる黒い瑞鳥(ずいちょう)に姿形が似ていることから、豊作を祈願する象徴でもあります。
紅白かまぼこは、代表的なおせちの食材です。包丁で切り分けた形が半円になり「日の出」に見えると言われています。紅白の赤い部分は魔除け、白は清浄や神聖さを意味しています。
ゆで卵の黄身と白身を分けて裏ごししてから重ねて蒸し固めた料理です。同名の、薄く焼いた卵を細切りにするものとは異なり、錦卵(にしきたまご)と呼ばれることもあります。黄色と白色の対比が金と銀に見立てられることから金運上昇を願う縁起物とされ、卵ならではの子孫繁栄の意味も込められています。
栗は「勝ち栗」と呼ばれて、勝負事の際に縁起を担ぐために食べられていた食材です。また、金色の見た目から、金運を願って食べられることもあります。
漢字で「養老昆布(よろこぶ)」と書くこともある昆布は、古くから戦勝祈願や不老長寿を祈願する食材として、祝事に用いられてきました。「子生婦(こんぶ)」や「子生夫」とも言われ、子孫繁栄を願う結納品としても贈られます。
長崎の料理「カステラかまぼこ」に由来する料理です。関東では甘め、関西では甘さ控えめな味付けがされることが多くなっています。伊達巻は巻物のような見た目をしていることから知性の象徴として扱われていて、おせちでは「学業成就」の願いを込めて食べられます。
海老はひげが長く、背を丸めた姿は長寿を連想させるため、長生きを祈願するという意味合いがあります。おせちには、頭のある有頭海老を用いるのが一般的です。
紅白の色合いが美しい鯛は、「めでたい」の語呂合わせで知られる縁起物です。長生きする魚なので、長寿の象徴でもあります。
代表的な出世魚のひとつです。地域によって呼び方は若干異なりますが、成長に応じて名前が変わることで有名です。立身出世を祈願するという意味があります。
水分が完全に抜けるまで干して乾燥させた棒状の鱈を、たっぷりの水で戻してから調理します。関西では海老芋と棒鱈を炊き合わせた料理がおせち料理の一品として知られています。棒鱈は乾物として長く保存が利くことから、「一年を通して食べ物に困らないように」という願いが込められています。
いかの表面に格子状の切れ込みを入れ、加熱すると松笠(松ぼっくり)のような形に開く料理です。冬でも枯れない松は樹齢も長く、松笠にはたくさんの種子が付いていることから、子孫繁栄・長寿を願う縁起物とされています。
牛肉の塊をオーブンなどでじっくり焼き上げた洋風料理です。近年は色鮮やかで見栄えの良いローストビーフを重箱に取り入れた「洋風おせち」も人気で、おせちに華やかさを添えています。
かぶに細かく切り込みを入れて菊の花のように仕立て、甘酢に漬け込んだ料理です。菊は邪気を払う花とされることから、長寿を願う一品として重箱に彩りを添えます。
人参と大根を千切りにして、酢と砂糖で味付けした料理です。おせちでは箸休めとしての役割も持ちます。紅白の色味が水引のようなおめでたい雰囲気を醸し出し、一家の安全を願う縁起物として食されます。
れんこんを薄切りにし、甘酢に漬け込んだ料理です。れんこんには複数の穴が空いていて向こう側がよく見えることから、「将来の見通しが良い」とされ、新しい一年の先行きを見通せるようにとの願いが込められています。
関東や東北の定番おせち料理で、渦を巻いたような形の植物の茎を使った酢の物です。真っ赤な色が特徴で、黒豆に添えられることも多くなっています。チョロギは「長老木」などと表記することから、長寿祈願を願って食べられる料理です。
関連記事:チョロギとはどんな食べ物?見た目や味の特徴、おせち料理との関わりなどを解説
常に水が張られた環境で育つ水生植物で、塊茎(かいけい)と呼ばれる丸い部分から大きな芽が一本まっすぐに伸びる姿が特徴です。「芽が出る」ことから出世を連想させ、立身出世を願う縁起物として用いられます。
親芋のまわりに小芋がたくさん付くことから、煮しめの具材の一つとして親しまれています。ひとつの種芋からたくさんの子芋が育つ様子にあやかり、子孫繁栄や家庭円満を願う縁起物とされています。
こんにゃくを薄く切って中央に切れ込みを入れ、片端をくぐらせてねじり、手綱(馬具の綱)のような形に仕立てた、煮しめの具材の一つです。手綱を締めて心を引き締める意味のほか、ねじれた形が結び目を連想させることから、良縁成就を願う縁起物とされています。
成長が早く、まっすぐぐんぐんと伸びるたけのこは、煮しめなどに使われています。その生命力の強さにあやかり、子どもがすくすくと健やかに育つようにとの願いが込められています。
山の幸を使った煮物で、具材は縁起の良い意味を持つものが選ばれています。たとえば里芋は「子孫繁栄」「家庭円満」、れんこんは「将来の見通しが良い」、手綱こんにゃくは「良縁成就」などの意味があります。煮しめとも似ていますが、鶏肉が入っているものが筑前煮、入っていないものが煮しめです。

おせちの定番料理や食べ方には地域差があります。ここでは特徴的な風習を持つ地域のおせちを紹介します。
その土地の名産や郷土料理をおせち料理として取り入れるケースもあります。
代表的な地域の定番おせち料理をまとめました。
・北海道:氷頭なます(鮭の氷頭(ひず)をなますに入れた料理)
・青森:いちご煮(アワビとウニのすまし汁)
・宮城:ナメタガレイ
・京都:白味噌雑煮、棒鱈
・大阪:にらみ鯛(鯛を用意して3日間手を付けないでおく)
・広島:賀日和え(穴子とほうれん草の和え物)
・愛媛:じゃこ天
・島根:サルボウ貝の煮付け
また、沖縄ではお正月におせち料理やお雑煮を食べる風習はありませんが「御三味(ウサンミ)」という重詰め料理を用意する習慣があるため、新年を祝して特別な食事をすることは共通しています。
北海道と東北では、12月31日の大晦日におせち料理を食べる家が多いと言われています。大晦日におせちを食べる場合、年越しそばやお雑煮はおせちの後に食べるのが一般的です。
また、北海道では新年に「年取り膳」というごちそうを食べる家庭もあります。年取り膳には刺身、旨煮、きんぴらごぼう、大根なます、黒豆、昆布巻き、数の子、茶碗蒸し、いずし、クジラ汁、口取り菓子など、土地の名産品とおせちにも共通する料理が含まれています。

おせち料理の中身の詰め方は、重箱の段数によって異なります。
おせち用の重箱には「三段重」もしくは「五段重」が選ばれ、食べる順番にあわせて上から順に詰められるのが一般的です。なお、「五の重」は神様から授かった福を詰めるため空にします。
| 三段重 | 五段重 | |
| 一の重 | 祝い肴・口取り | |
| 二の重 | 焼き物・酢の物 | 焼き物 |
| 三の重 | 煮物 | 煮物・酢の物 |
| 与の重 | ‐ | |
おせちについての疑問・質問をまとめました。
おせち料理の具材は一般的に20〜30種類程度とされています。基本となるのは数の子・黒豆・田作りのほか、紅白かまぼこ・伊達巻・栗きんとん・鯛・海老・煮しめなどが定番とされ、定番料理には縁起の良い意味が込められています。
市販のおせち料理は商品によって詰められる具材が異なるため、共通の一覧があるわけではありません。ただし、全体の構成は祝い肴・口取り・焼き物・酢の物・煮しめ(煮物)の5種類に分類され、それぞれに一般的によく詰められる定番の具材があります。本記事の「【一覧表】おせちの定番料理と意味」では、そうした主な具材24種を一覧で紹介しています。
市販のおせち料理には、1人用や2人用といった少人数向けのものから、3〜4人前の三段重、5人以上向けの大容量タイプまで幅広いラインナップがあります。価格は人数・段数・食材のグレードによって異なり、手頃なものは1万円前後から、標準的な三段重は2万円台、有名店監修や高級食材を使ったものは3万円以上が目安です。
おせちの中身を重視して選びたい方にとって、豊富な品目と確かな品質は重要なポイントです。郵便局のネットショップでは、実際におせちをご購入いただいたお客様にアンケートを取り、郵便局のネットショップのおせちを購入された理由を調査いたしました。
年始の食卓を彩る、納得の一品と出会うためのヒントとして、ぜひお役立てください。
Qおせちを購入された理由としてあてはまるものを教えてください
※アンケート結果より一部抜粋。対象:「郵便局のネットショップ」顧客 有効回答数:413件 調査方法:インターネット アンケート実施期間:2025年1月8日〜15日
最も多かったのは「自宅まで配送してもらえるから」(22.2%)、続いて「多種多様な品目が味わえるから」(13.6%)、「過去に購入して気に入ったので」(13.0%)という結果になりました。
郵便局のネットショップのおせちは、自宅まで届けてもらえる手軽さに加え、五段重のような本格おせちも気軽に取り寄せられる点が魅力で、選ばれているようです。
家庭で揃えるには手間のかかる料理の数々が丁寧に詰め込まれており、ゆったりとした気持ちで新年を迎えたい方にぴったりの選択肢となっています。

※アンケート結果より一部抜粋。対象:「郵便局のネットショップ」顧客 有効回答数:413件 調査方法:インターネット アンケート実施期間:2025年1月8日〜15日
最も多かったのは「自宅まで配送してもらえるから」(22.2%)、続いて「多種多様な品目が味わえるから」(13.6%)、「過去に購入して気に入ったので」(13.0%)という結果になりました。
郵便局のネットショップのおせちは、自宅まで届けてもらえる手軽さに加え、五段重のような本格おせちも気軽に取り寄せられる点が魅力で、選ばれているようです。
家庭で揃えるには手間のかかる料理の数々が丁寧に詰め込まれており、ゆったりとした気持ちで新年を迎えたい方にぴったりの選択肢となっています。
2026年のおせちをご購入・回答いただいたアンケートを元に、郵便局のネットショップのおすすめおせちを3選ご紹介します。2027年のおせち選びにご活用ください。

京都祇園の名料亭 や満文青木庵が監修。海と山の恵みを吟味し、繊細な味わいと華やかな彩りに仕立てて、新春の祝席にふさわしい、気品あふれる逸品。

鮑煮を中心に、選び抜かれた海鮮食材を豪華に盛り込んだ、新春にふさわしい華やぎと品格を備えた美味の数々が、ご家族やご友人など皆様の祝いの席を贅沢に彩ります。

和・洋・中の品々を、長方形の大きめのサイズの重箱に豪快に盛り込みました。世代を問わず、ご家族やご友人など皆様が集まる新年の宴に相応しい品ぞろえです。

今回はおせち料理の種類と食材について、詳しく解説しました。近年では、伝統を踏まえた上で和洋折衷や洋風、中華風など様々なおせちが誕生しています。祝い肴三種や縁起物とされる基本の食材を使用しながら、見た目にも華やかな新しいアレンジレシピを目にする機会も増えてきました。 元旦は美味しいおせちを囲みながら、家族の健康と安全、幸福を祈りましょう。
※云われについては諸説あります。

実家に送りました。
お手頃に良い商品を買うことができ、友人、知人など周りからも高評価でした。
家族でいただきましたが、美味しかったです。

博多のおせち料理でしたが、どの料理も味が塩辛くなくて美味しかった。
88歳の母も普段食が少ないのですが、三段重ということもあってか、色々な種類を食べてくれました。
冷凍状態も良かったです。
また来年も頼みたいです。

毎年母が作ってくれていましたが、今年はゆっくりしてもらおうと思い、初めておせちを購入しました。想像していた以上に美味しく見た目も豪華でまた来年も買いたいと思いました。

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お手頃に良い商品を買うことができ、友人、知人など周りからも高評価でした。
家族でいただきましたが、美味しかったです。

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冷凍状態も良かったです。
また来年も頼みたいです。

毎年母が作ってくれていましたが、今年はゆっくりしてもらおうと思い、初めておせちを購入しました。想像していた以上に美味しく見た目も豪華でまた来年も買いたいと思いました。
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