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お中元に添える手紙の種類は?書き方や注意点を解説

お中元を郵送・手渡しするとき、または受け取ったときは、手紙を作成するのが一般的です。しかし送る時期や書き方など、分からないと言う方もいるでしょう。今回は、送り状や添え状、お礼状の意味や書き方、注意点などを紹介します。

お中元の手紙の種類

お中元を郵送するときや受け取ったとき、挨拶や感謝を伝える手紙を出すのが一般的です。お中元の手紙は送るタイミングや書く内容によって次の3種類に分かれます。

●送り状

送り状は、郵送したお中元が先方に届く前に別便で送ります。目上の人にお中元を送る場合には、先立って送り状を送付するのがマナーです。送り状には、お中元を送ったことや到着予定日、日頃の感謝の気持ちなどを書きます。挨拶や感謝を伝えるとともに、先方が品物をスムーズに受け取れるように、事前に届く日時を知らせる役割があります。

●添え状

添え状はお中元を郵送するときや、手渡しするときに添える手紙です。添え状も送り状と同様に日頃の感謝などを述べます。お中元の品物に添える書状なので、お中元が届く日時などを記載する必要はありません。なお、添え状よりも送り状の方が丁寧な書状となります。

●お礼状

お礼状はお中元が届いたことを先方に報告し、感謝の気持ちを伝えるために送るものです。お中元を受け取ったら迅速にお礼状を出して、先方に喜びの気持ちを誠実に伝えましょう。

送り状の書き方とマナー

お中元に添える手紙の種類は?書き方や注意点を解説

お中元が先方に届く前に送るのが送り状です。送り状にはマナーや書き方があるので、ぜひ参考にしてみてください。

●お中元が届く2〜3日前に着くようにする

お中元の品物とは別便で送る送り状は、先方にお中元が届く2〜3日前に着くように送るのが一般的です。はがきで送るケースも多いですが、封書で送る方がより丁寧な印象になります。目上の方やビジネス上のお付き合いがある方に送る場合は、封書にするのがおすすめです。また、フルーツなど日持ちしないものを贈る場合、あらかじめお中元の品物を郵送する前に都合の良い日時を先方に確認してから、お中元を手配して送り状を作成すると安心です。

●送り状を送る際のポイント

送り状は、先方の健康を気遣う言葉を添え、感謝の気持ちや日頃のお礼を述べるのが一般的です。また、お中元が届く日時をはじめ、贈った品物について、郵送した店舗についてなど、できるだけ詳細な情報を記載しておくと「受け取れなかった」「届いたときには品質が落ちていた」といったトラブルを防げるでしょう。

●送り状の書き方(例文)

送り状の構成は主に次のとおりです。

●時候の挨拶
●日頃の感謝
●お中元を送った旨・到着予定日時
●相手の健康を願う言葉
●締めの言葉

※目上の方やビジネスでお付き合いのある方に送る場合は、冒頭や文末に「頭語」や「結語」を付ける必要があります。「拝啓」の場合は「敬具」、「謹啓」の場合は「謹言」などと決まっています。

例えば目上の方に送り状を書く場合は、次の例文を参考にしてみてください。

<例文>

拝啓
盛暑の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
日頃は公私にわたりお世話になり、心よりお礼申し上げます。
早速ではございますが、お中元のおしるしまでに、○月○日午前着予定で○○を送らせていただきましたので、お納めいただけると幸いです。
時節柄、どうかお身体の具合を崩されぬようご自愛ください。
略儀ながら、お中元のご挨拶まで。

敬具

添え状の書き方とマナー

お中元と一緒に添えて送るのが添え状です。お中元を郵送する際、送り方を間違えると信書扱いになってしまう可能性があるほか、送り状とは書き方が違うので、次のポイントを参考にしてみてください。

●添え状はお中元の渡し方に合わせて作成する

添え状も、送り状と同様に封書で作成するのが最も丁寧と言われています。ただし、郵送する品物と合わせて添え状を送る場合、封をすると信書扱いとなってしまうので注意してください。ゆうパックなどの宅配便で信書を送ることは郵便法違反になります。無封の添え状は許可されているため、封書形式で作成した添え状には封をしないように気を付けてください。

●添え状を書くときのポイント

添え状も送り状と同様に、先方への感謝の気持ちや健康を気遣う言葉を述べるのが一般的です。添え状はお中元の品物に添えて送るため、送り状のように届く日時などを記載する必要はありません。

●添え状の書き方(例文)

添え状のおもな構成は次のとおりです。

●時候の挨拶
●日頃の感謝
●お中元を送る旨
●相手の健康を願う言葉
●締めの言葉

※目上の方やビジネスでお付き合いのある方に送る場合は、冒頭や文末に「頭語」や「結語」を付ける必要があります。「拝啓」の場合は「敬具」、「謹啓」の場合は「謹言」などと決まっています。

例えば親しい間柄の人にお中元の品物を送る場合、次の例文を参考にしてみてください。

<例文>
厳しい暑さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
お世話になりながら、なかなかご挨拶に伺うことができず申し訳ございません。
日頃の感謝のおしるしまでに、地域の特産品である○○をお送りしました。ぜひ皆様で召し上がってください。
まだまだ暑い日が続きますが、どうぞご自愛ください。
まずはお中元のご挨拶まで。

敬具

お礼状の書き方とマナー

お中元に添える手紙の種類は?書き方や注意点を解説

お中元を受け取ったときに感謝の気持ちを込めて送るのがお礼状です。お礼状のマナーや書き方は次のとおりです。

●お礼状は受け取り後3日程度で投函する

お礼状を送るタイミングは早ければ早いほど良いとされており、遅くてもお中元を受け取ってから3日以内に投函するのがマナーと言われています。お中元を受け取ったことを先方にいち早く報告し、感謝を伝えるためです。

●お礼状を送る際のポイント

お礼状はお中元を受け取ったお礼や日頃の感謝、相手の健康を気遣う言葉を述べるのが一般的です。必ずお中元をお返しする必要はなく、お礼状を送るだけでも失礼にはあたりません。もし、お中元をお返しする場合、できるだけ早めに品物とお礼状を用意して郵送するようにしましょう。受け取った品物よりも高価なものをお返しするのは失礼にあたるので、注意してください。また、互いにお中元を送っている場合でも、お礼状は相互に送り合うのがマナーです。

●お礼状の書き方(例文)

お礼状の構成は主に次のとおりです。

●時候の挨拶
●日頃の感謝
●お礼の言葉
●相手の健康を願う言葉
●結びの挨拶

例えばビジネス関係のお付き合いがある方にお礼状を書くときは、次の例文を参考にしてみてください。

<例文>

拝啓
盛夏の候、貴社におかれましては、ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、この度はお心のこもったお中元の御品を頂戴いたしまして、誠にありがとうございました。お心遣いに一同恐縮いたしております。
心からお礼申し上げますとともに、今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願いいたします。
時節柄、くれぐれもご自愛くださいませ。
略儀ながら書中をもちましてお礼とさせていただきます。

敬具

お礼状の書き方や書く内容を詳しく知りたい方は、こちらのページを参考にしてみてください。

関連記事:お中元のお礼状の書き方・マナーや例文を紹介

まとめ

送り状、添え状、お礼状にはそれぞれに送る時期やマナーがあります。送る相手に失礼がないよう、気を付けて作成してみてください。
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