年に一度、お母さんに感謝の気持ちを伝える素敵な記念日の「母の日」ですが、その起源や意味については意外とご存じない方が多いかもしれません。
今回は、一般的に母の日の起源として知られているエピソードをはじめ、カーネーションとの関係や、贈ると喜ばれやすい定番のプレゼントについて解説します。
母の日のギフトをこれから選ぼうと思っている方や、何を送ろうかと悩んでいる方におすすめの記事ですので、ぜひ参考にしてください。
まずは、母の日に関する基本的な知識からご紹介します。
一般的に母の日は、20世紀初頭にアメリカで誕生したと言われています。
「母の日」の日付は、毎年5月の第2日曜日です。起源については諸説あるものの、アメリカのアンナ・ジャービスを由来とする説がよく知られています。フィラデルフィアに住んでいたアンナは、「母親に感謝を表す記念日」づくりのために、祝日の制定へ向けた活動を始めました。
1907年5月12日、アンナは亡き母を偲んで教会の祭壇に白いカーネーションを飾り、翌年の1908年5月10日、母の追悼式を開いて、参列者に白いカーネーションを配りました。
これが最初に行われた「母の日」の式典とされています。
アンナに続く動きはその後、米国内に広まり、1914年に当時のアメリカの大統領ウッドロー・ウィルソンが、毎年5月の第2日曜日を母の日という記念日に制定することになりました。
アメリカで母の日の式典が始まった直後の1913年に、日本の教会でもお祝いが始まりました。
現代のように大衆の習慣として広まるようになるのは、20年以上も後のことです。
日本で母の日を全国的な行事に変えたのは、国内の大手菓子製造業者である森永製菓の影響が大きいとされています。
森永製菓は1936年に「母の日中央委員会」を設置し、翌年に「第1回森永・母の日大会」を開催。
母の日大会には、東京都練馬区の豊島園に約20万人の母親が無料で招待されました。
このイベントがきっかけとなり、日本国内でもアメリカにならって、毎年5月の第2日曜日を母の日として祝うことが普及していきました。
「母の日」と言えば、カーネーションを贈る習慣が知られています。母の日に贈るカーネーションには、どのような意味が込められているのでしょうか。
カーネーションは、アンナ・ジャービスの母親が好きだった花と言われています。
アンナの母親は、ボランティア団体の「母の日ワーク・クラブ」を結成した人物で、世界平和の実現に向けて献身的な活動を行ったことで知られています。
存命中には南北戦争中に傷ついた両軍の兵士を看護する活動を続け、女性差別の撤廃や労働環境の改善、子どもの保護などを訴える社会活動家として活躍していました。
花の日には、赤いカーネーションを贈ることが一般的です。
赤いカーネーションの主な花言葉は「純粋な愛」「母親への愛」「真実の愛」といったものがあります。
アンナ・ジャービスが亡き母に捧げたカーネーションは白かったため、健在の母親へは赤、故人の母親へは白と区別されるようになったとする説があります。
近年では品種改良が進んだこともあり、ピンク、オレンジ、紫など、赤以外のカーネーションを贈ることも一般的になっています。
贈る際には赤のみにこだわらず、基本的には母親の好きな色で選んでかまいません。
ピンクのカーネーションの花言葉は「感謝」「温かい心」「気品」「美しい仕草」
オレンジのカーネーションの花言葉は「純粋な愛」「清らかな慕情」「あなたを愛します」
紫のカーネーションの花言葉は「誇り」「気品」といったものが代表的です。
カーネーションの花言葉はほとんどがポジティブなものばかりですが、紫については「気まぐれ」「移り気」といった意味もありますので、メッセージカードなどを添えて誤解がないようにしておくと良いでしょう。
続いては、母の日の定番プレゼントについてご紹介します。お花をはじめ、食べ物や雑貨など、さまざまな種類があります。
カーネーションだけでなく、バラ、ラン、ユリなどの花束や、フラワーギフト、フラワーアレンジメントが定番です。また、初夏に花が咲くアジサイの花鉢や鉢植えも人気があります。
ドライフラワーやプリザーブドフラワーは生花と異なり、長期保存できる上、花瓶の用意や水やりの手間が不要なため、人によっては喜ばれやすいと言えます。
小さなブーケに、別のギフトを添えるのも一般的です。
スイーツの詰め合わせは、甘いものが好きな方には特に喜ばれやすいプレゼントです。理由は、自分ではなかなか買わないお取り寄せスイーツでプチ贅沢を楽しめるから。
メッセージを入れたクッキーなどの名入れスイーツや、お菓子とドリンクがセットになったグルメギフトなども人気があります。
日々の暮らしや、おうち時間を彩る小物や雑貨も喜ばれやすいアイテムのひとつです。
美容グッズやインテリア雑貨などは、母の日限定のギフトセットとして販売されることがあります。
おしゃれなカーネーション入りのハーバリウムなど、母の日ならではのアイテムも根強い人気があります。
カタログギフトで贈り物選びを母親におまかせするのも一つの手です。
価格帯の幅が広く、予算に応じてプレゼントしやすいことに加え、プレゼントを受け取る母親自身が欲しい品物を選ぶことができるのが、魅力です。
メッセージカードを添えると、さらに特別感が増すことでしょう。メッセージカードでは、手書きで日頃の感謝やお世話になっている想いを伝えるのがポイントです。
【2023年】母の日に贈るプレゼント|年代別の喜ばれるギフトは?
https://www.shop.post.japanpost.jp/column/mother/mother_gift.html
今回は「母の日の起源」や、「カーネーションに込められた意味」などについて解説しました。
アメリカで開催された式典から広まった母の日ですが、歴史をたどると、お母さんに敬意を表すための風習や記念日は古くからあります。イギリスやアイルランドでは、マザリングサンデーとも呼ばれる祭事が17世紀頃には生まれ、徐々に定着していたようです。
何を贈るにしても、母に対する愛情や感謝の気持ちを伝えることは、一番大切なことと言えるでしょう。母の日のプレゼントに迷ったら、まずは定番の贈り物を参考にしつつ、選んでみてください。
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お花、スイーツ・お菓子、ケーキ、グルメ(お肉・海鮮・お惣菜)、ドリンク、雑貨・小物といった種類ごとに選べるほか、予算別のカテゴリやおすすめ商品、カタログギフトから選ぶことも可能です。
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