
親戚や友人から結婚の報告を受けるのは、非常に感慨深い瞬間ではないでしょうか。人生の門出、そしてハレの日に立ち会えることに心躍る一方で、「お祝いはいくら包めばよいのだろう?」と迷ってしまう方も多いかもしれません。
結婚祝いの金額は、贈る相手との関係性だけでなく、披露宴に参列するかどうかや、ご自身が結婚祝いをいただいたことがある間柄か、といった過去のお付き合いの経緯によっても判断基準が変わります。また、ご祝儀袋の選び方や新札の準備など、マナーとして覚えておきたいルールがいくつかあります。
今回は、親族・友人・職場関係など、関係性に応じた結婚祝いの相場一覧を詳しく解説します。さらに、式に参列する場合と欠席する場合それぞれの金額の考え方や、現金を贈る際のマナー、配慮すべきポイントについてもご紹介します。この記事を参考に、新しい人生を歩み始めるお二人へ、心のこもったお祝いを届けましょう。
■この記事で分かること
結婚祝いの金額は一律ではなく、お相手との関係性や、披露宴へ参列するかどうか、これまでのお祝いのやり取りなどによって考え方が変わります。一般的な目安はありますが、地域の慣習やご家族間の考え方が反映されることも少なくありません。相場を参考にしつつも、これまでのご縁や状況に心を配りながら、無理のない範囲でお祝いされるとよいでしょう。
| 関係性(あなたの立場) | 金額・参列する場合(披露宴出席) | 金額・参列しない場合(欠席・式なし) |
| 兄弟・姉妹 | 3万円〜10万円 | 3万円〜5万円 |
| 親戚(いとこ・甥・姪) | 3万円〜5万円 | 1万円〜3万円 |
| 友人・知人 | 3万円〜5万円 | 1万円〜3万円 |
| 職場の同僚・部下 | 3万円 | 5千円〜1万円 |
| 職場の上司・先輩 | 3万円〜5万円 | 1万円〜3万円 |
※自分が先に結婚祝いをいただいている場合は、その際の金額を参考にされることもあります。
兄弟姉妹への結婚祝いは、3万円〜10万円程度が一つの目安とされています。ご家庭の状況に加え、披露宴への出席人数(夫婦で参列する場合や子どもを伴う場合など)によっても大きく変わることがあります。また、これまでのお祝いのやり取りや、ご家族内の申し合わせが影響することも少なくありません。相場だけにとらわれず、身内として門出を祝う気持ちが伝わる形を意識して整えることが大切にされています。
親戚への結婚祝いは、3万円〜5万円ほどが参考にされることの多い金額帯です。日頃の交流の深さや、ご家族同士のお付き合いの程度によって幅が生じることもあります。特に親しい関係であれば、やや多めに包むケースも見られますが、無理のない範囲で整えることが前提です。地域や親族間での慣習がある場合は、それに合わせると安心につながります。
友人への結婚祝いでは、3万円が広く知られている目安の一つです。学生時代からの親しい友人や、特別な節目を共にしてきた関係など、間柄によっては気持ちを上乗せするケースも見られます。ただし、金額の多寡よりも、これまでの関係性や現在の立場をふまえた無理のない形であることが大切です。周囲と足並みをそろえる配慮が求められる場面もあります。
職場関係では、立場によって考え方が分かれます。同僚や部下の立場であれば3万円程度が目安とされることが多く、上司として招かれた場合や主賓に近い立場では、5万円ほどを包む例も見られます。社内の慣例や部署内での取り決めがある場合もあるため、個人の判断だけでなく、周囲との調整を図ることが円滑なお祝いにつながります。
ご祝儀でお祝いする場合は、金額だけでなく、形式や所作にもマナーがあるのでご紹介します。ご祝儀袋の種類や水引の意味、表書きの書き方には由来があり、お祝い事ならではの礼節が込められています。こうした基本的なマナーを意識すると、心を配る贈り方として素敵に映るでしょう。
結婚祝いで現金を贈るときは、ご祝儀袋に入れて贈ります。ご祝儀袋は、文房具店やスーパー、コンビニなどで購入できるもので構いません。
ご祝儀袋には格(ランク)があり、包む金額との調和を意識して選ぶとよいとされています。包む金額の1%程度を目安としてご祝儀袋を選ぶと、中身と金額のバランスがよくなります。
たとえば、ご祝儀が1〜3万円の場合には、金銀または紅白の水引と紅白ののし飾りがついた、シンプルで一般的なご祝儀袋を選びます。ご祝儀が5万円以上なら、より高級感のあるご祝儀袋が適しています。檀紙が二段重ねになったものや、鶴や松などのモチーフがあしらわれた華やかな水引細工(水引飾り)がついたものもよいでしょう。

毛筆や筆ペンが良いとされてきましたが、近年はサインペンやボールペンなどを使っても良いとされています。黒いインクで濃くはっきりと記しましょう。グレーなどの淡い色は、弔事で使われる「薄墨(うすずみ)」を連想させてしまうことがあるため、ご祝儀袋の表書きは濃い黒色を選ぶと良いでしょう。
ご祝儀袋の表書きは、「御祝」「寿」「御結婚御祝」などと書き入れます。「御結婚祝」と書くと四文字となってしまい、おめでたいシーンである結婚祝いには向かないとされているので注意しましょう。贈り主の名前は、表書きよりも小さく、フルネームで書きます。
現金を入れる中袋の表面中央には、ご祝儀の金額を旧漢字で「金〇〇円」と記します。旧漢字は、1万円なら壱萬円、2万円なら弐萬円、3万円なら参萬円という具合です。5万円であれば伍萬円、10万円であれば壱拾萬円となります。以前は、金額が10万円以上の場合のみ、「金壱拾萬円也」というように金額の後に「也」をつけるとされてきましたが、近年では金額にかかわらず「也」をつけても間違いではありません。また、中袋の裏面には、贈り主の郵便番号・住所・氏名を縦書きで書くのが基本とされています。
結婚祝いで使うのは、「固く結ばれてすぐには解けない」という意味がある、「結び切り」の水引を使います。これは、人生で一度きりのお祝いだから。結び切りの一種である「あわじ結び」を使っても構いません。あわじ結びはあわび結びとも呼ばれていて、簡単にはほどけないため結婚祝いの水引として使うことができます。関西では、結婚祝いに限らずどんなお祝いでもあわじ結びが使われます。
逆に結婚祝いの水引に使えないのは、「蝶々結び」。蝶々結びは「簡単にほどくことができて何度でも結び直せる」ためです。蝶々結びの水引は人生の中で何度あっても嬉しい出来事、出産祝いや合格祝い、長寿祝いなどを祝う場合に使われます。
水引の色は、紅白もしくは金銀のものを選びましょう。一般的に紅白はお祝い事全般に使われ、金銀は限定されたお祝い事に使われますが、結婚祝いの場合は、白黒以外であれば、紅白でも金銀でも使えると考えられています。
結婚祝いのご祝儀は、渡す場面や方法にも配慮すると、より丁寧な印象を与えられます。式当日は、袱紗(ふくさ)に包んで持参し、受付で礼儀正しく手渡すのが基本です。袱紗に包むことで、大切なご祝儀に対して心を配っていることが伝わります。
また、遠方に住んでいる場合や当日会場に行けない場合は、郵便局の「現金書留」を利用して送る方法があります。現金書留で送る際も、ご祝儀袋に入れた状態で丁寧に封入し、送り状や宛名を正しく記すことが大切です。こうした渡し方や送付方法を意識すると、お祝いの気持ちがきちんと伝わります。
結婚祝いを贈る際には、金額や品物の選び方に加え、数字や形式への配慮も心がけるとより心遣いが伝わるでしょう。
数字のマナー:4万円や9万円など「忌み数字」は避ける方もいますが、現代ではあまり気にしない方も増えています。偶数も「割り切れる」として控える考え方がありますが、「ペア」を連想させる2万円や、「末広がり」の8万円、区切りのよい10万円などは前向きに受け止められる例もあり、柔軟に考えられています。複数人で贈る場合や気になる場合は、事前にご家族や本人に確認しておくと安心です。
贈り物選びのポイント:品物を選ぶ際は、相手の生活スタイルや好みに加え、縁起や習慣への配慮も心がけるとよいでしょう。刃物や履物は従来、避けられることもありましたが、最近は必ずしもそうではありません。相手の希望や必要なものをさりげなく確認すると、より気持ちが伝わる贈り方につながります。
結婚という人生の節目に贈るお祝いは、金額や形式以上に「祝福の気持ち」が何より大切にされるものです。一方で、新郎新婦の暮らし方やご家族の考え方、関係性によって、喜ばれる形は少しずつ異なるでしょう。 結婚祝いには現金や品物、カタログギフトなど様々な選択肢がありますが、会社やお相手のご事情によっては現金の贈与が適さない場合もあります。事前にご確認いただくと安心です。 大切にしたいのは、相手の立場や状況に思いを寄せながら選ぶこと。ここでは、お祝いの形を検討する際に知っておきたい主な選択肢と、それぞれの特徴をご紹介します。
結婚のお祝いには、古くから続く「ご祝儀」という形も広く知られています。新生活の始まりは住まいの準備や家具の購入など、思いのほか出費が重なる時期。使い道を限定しない心づかいが、門出を応援する気持ちを形にできることもあります。ただし、贈り物の形式については昔からさまざまな考え方があり、立場や関係性、地域の慣習によって受け止め方が異なる場合もあります。事前にご家族の考え方を確認できると安心です。
形に残る「品物」を贈る良さは、使うたびに祝福の気持ちを思い出してもらえる点にあります。可能であれば事前にさりげなく希望をうかがっておくと、相手が本当に必要としているものや、今ほしいと感じている品を贈りやすくなります。新生活ではすでに準備している物も多いため、気持ちだけで選ぶよりも、暮らしに合った品を選ぶ心配りが、よりいっそう喜んでもらえる贈り方につながります。
関連記事:披露宴でのご祝儀以外で贈る結婚祝い、相場や人気のランキングをご紹介!
贈る相手の好みや生活スタイルが分からない場合には、選ぶ楽しみごと贈れる「カタログギフト」という選択肢もあります。必要なものを相手自身が選べるため、品物の重複や持て余しを避けやすい点が特長です。食品や雑貨、体験型ギフトなど掲載商品の種類も幅広く、年代や状況を問わず利用されています。
ここでは贈る形とその選び方をご紹介してきましたが、気持ちを伝える方法は一つに限りません。相手に合わせて、形を組み合わせて検討されてもよいでしょう。
郵便局のネットショップでも結婚祝い向けのギフトや多彩なカタログギフトを取り扱っていますので、ご参考までにご紹介いたします。

Q:結婚のご祝儀で注意すべき金額はありますか?
A:4や9は「死」「苦」を連想させる数字として避ける方もいらっしゃいますが、現代では数字の意味合いをあまり気にしない方も増えています。 また、偶数は「割り切れる」ことからお祝い事では控えるという考え方もある一方で、「ペア」を連想させる2万円や、「末広がり」の8万円、区切りのよい10万円などを前向きに受け止める例もあります。 友人グループなど複数人で贈る場合や、気になる場合は、事前に贈るメンバー間でご確認いただくと安心です。
Q:披露宴に参列する場合、結婚祝いに3,000円は失礼ですか?
A:披露宴に参列する場合、3,000円では飲食代などの実費を下回ることが多く、結果として新郎新婦の負担につながる可能性があります。結婚式はお祝いの場であるため、こちらの参列費用を負担させてしまうことがないように、3万円前後を目安に包むのが一般的とされています。
一方で、披露宴に参列せず、友人グループや職場の部署の連名で贈る場合は、一人あたり3,000円〜5,000円程度を目安にするケースも見られます。
Q:結婚式をしない人へのご祝儀はいくら包むべき?
A:友人や職場関係ならば、1万円前後が目安とされています。兄弟・姉妹や親戚の場合は、3万円〜5万円程度を選ぶケースも見られますが、過去にご自身が結婚祝いを受け取っているかどうかや、関係の深さに応じて無理のない範囲で調整することが大切です。
また、ご祝儀に限らず、新生活で使える品物やカタログギフトなどを贈る選択肢もあります。
なお、親から子へ贈る場合は、結婚式の有無にかかわらず10万円前後が目安とされることが多く、この場合はご祝儀というよりも、新生活を応援する気持ちを形にした支援と捉えられるのが一般的です。
結婚祝いの金額は一般に3万〜10万円が一つの目安とされますが、実際にはお相手との関係性やこれまでのお付き合いの経緯をふまえ、失礼のない範囲で調整することが大切です。お祝いの形式も、ご祝儀だけでなく、品物やカタログギフト、あるいはそれらを組み合わせる贈り方もあります。
郵便局のネットショップでも結婚祝い向けのギフトを取り扱っています。ご参考までにご紹介いたします。