お中元の挨拶|送り状・添え状の書き方、例文も紹介

お中元の挨拶|送り状・添え状の書き方、例文も紹介

お中元を郵送または手渡しする場合、気になるのがマナーや挨拶の方法です。手渡しする場合は直接季節の挨拶を伝えられますが、郵送の場合は挨拶状で代用するのがマナーとされています。今回は、相手に失礼がないように、丁寧に感謝の気持ちを伝える方法や挨拶状の例文を紹介します。手順やマナーを理解して、気持ちの良いお付き合いを心がけましょう。

お中元を渡すときの挨拶は?

お中元の渡し方は、直接足を運んで渡したり、郵送したりなどさまざまな方法があります。お中元のマナーは渡し方によって違うため、相手に失礼がないよう、お中元を渡すときのマナーを覚えておきましょう。

●お中元を手渡しする場合の挨拶

郵送でお中元を送るケースも増えていますが、基本的にお中元は手渡しするのが正式なマナーと言われています。遠方に住んでいる場合は直接手渡しするのは難しいですが、訪問する場合は次の手順を参考にしてみてください。

1.事前に連絡を入れ、都合の良い日時を確認する

2.お中元を風呂敷や紙袋に入れて持参する(外熨斗にする)

3.室内に通されたら時間をとっていただいたことへの感謝を述べる

4.風呂敷や紙袋からお中元を取り出し、自分に向けて汚れや傷がないか確認する

5.「お気に召していただけるとうれしいです」などの挨拶を述べる

6.風呂敷や紙袋は持ち帰る

相手に時間がない場合や、突然の訪問になってしまった場合は、玄関先でお中元を渡すことがあるかもしれません。玄関先でお中元を渡す際は利き手で品物を取り出してから両手で渡し、挨拶を述べます。風呂敷や紙袋は持ち帰るのが一般的なマナーです。

●お中元を郵送する場合の挨拶

郵送の場合は、先に送り状を送り、「お中元を贈ったこと」や「お中元がいつ頃到着するのか」を知らせます。送り状が間に合わない場合は、電話で伝えても構いません。郵送の場合は、お中元の包装を内熨斗にして、配達中に熨斗が汚れないようにしましょう。

お中元の挨拶状(送り状・添え状)のマナー

お中元の挨拶|送り状・添え状の書き方、例文も紹介

お中元の品物を郵送する場合は、挨拶状を送るのがマナーです。挨拶状の送り方は主に次の二つに分かれます。

●品物が届く前に送るケース(送り状):お中元を送ったことやいつ頃到着するのかを知らせる
●品物に添えて送る・手渡しするケース(添え状):お中元を送ることや挨拶を述べるために添える

先方が出かけていたり、出張や旅行に行っていたりすると品物を受け取ってもらえない可能性があるため、基本的には品物が届く前に送り状を送るのがマナーです。添え状よりも送り状の方が丁寧な書状にあたるため、目上の方にお中元を郵送する場合は必ず送り状を選択しましょう。
なお、品物と添え状を一緒に送る場合は、封をしてしまうと信書扱いになるため、封をせずに同封します。

送り状・添え状の基本構成

送り状・添え状の基本構成は以下のとおりです。

●時候の挨拶:7月または8月の時候の挨拶を書く(例 7月「盛夏の候」、8月「晩夏の候」など)
●日頃の感謝や近況報告:お世話になっているお礼や、長く会えていないことへのお詫び、親しい間柄の場合は近況報告などを書く
●お中元を送った旨:お中元を送ったこと、お中元が届く日時などを記載する(添え状の場合は不要)
●挨拶の言葉:暑さが続くことが予想されるため相手の健康を気遣ったり、変わらぬお付き合いを願ったりなど、今後についての挨拶を書き、結びの言葉を添える

目上の方に送るときは、冒頭や結びに「頭語」や「結語」を付ける必要があります。「拝啓」の場合は「敬具」、「謹啓」の場合は「謹言」といったように組み合わせが決まっているので、相手との関係性に合わせて使い分けてください。

お中元の送り状・添え状の文例

お中元の挨拶|送り状・添え状の書き方、例文も紹介

お中元の送り状・添え状の書き方は相手との関係性によって変わります。すべて同じ文章にしてしまうと失礼にあたることもあるので、時間がある場合は1枚1枚、相手に合わせて手書きで作成するのがおすすめです。関係性ごとの例文を参考に、送り状・添え状を作成してみてください。

●家族など親しい間柄の場合の文例(添え状)

厳しい暑さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
ご無沙汰しており、申し訳ございません。
日頃の感謝を込めて、ささやかではございますがお中元の品をお送りします。お気に召していただけると幸いです。
まだまだ暑い日が続きますが、どうぞご自愛ください。
まずはお中元のご挨拶まで。

●取引先などビジネス関係の場合の文例(送り状)

謹啓
猛暑の候、○○様におかれましてはますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のお引き立てにあずかり、厚くお礼申し上げます。
つきましては、日頃のお礼とご挨拶を兼ねて、○月○日到着予定で心ばかりの品をお贈りいたしましたので、お納めいただけると幸いです。
今後ともご高配を賜りますようお願い申し上げます。
暑さ厳しき折、ご体調を崩されませぬよう、どうぞお大事になさってください。
略儀ながら、お中元のご挨拶まで。

謹言

●お世話になった目上の方の場合の文例(送り状)

拝啓
盛暑の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
日頃は公私にわたりお世話になり、心よりお礼申し上げます。
ご無沙汰のお詫びかたがたご挨拶にお伺いすべきところ失礼とは存じますが、お中元のおしるしまでに、○月○日到着で○○を送らせていただきました。軽少ではございますが、お受け取りいただければ幸いです。
時節柄、どうかお身体の具合を崩されぬようご自愛ください。
略儀ながら書中をもちましてお中元のご挨拶とさせていただきます。

敬具

お中元を受け取ったときの挨拶は?

お中元を受け取ったときは、受け取ってから3日以内に「お礼状」を送るのがマナーと言われています。お礼状はお中元に対する感謝を伝えるのはもちろん、お中元をしっかり受け取ったことを相手に伝えるためにも大切な役割を果たします。お礼状はハガキで投函するのが一般的ですが、時間がない場合や親しい間柄の場合は電話やメールで感謝の気持ちを伝えても問題ないでしょう。ただし、互いにお中元を送っているからといって、お礼状を送らないのはマナー違反と捉えられることもあるので注意してください。お礼状の書き方や書く内容を詳しく知りたい方は、こちらのページを参考にしてみてください。

関連記事:お中元のお礼状の書き方・マナーや例文を紹介

まとめ

お中元を郵送や手渡しする場合、失礼がないよう基本的なマナーや挨拶の方法を覚えておくのがおすすめです。時期や関係性を考慮し、感謝の気持ちを丁寧に伝えましょう。
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