シンビジウム
- 説明
- 原産地はヒマラヤ・ミャンマー・中国・オーストラリアなどです。シンビジウムとはシュンランやカンランも含んだ一属の総称ですが、一般には園芸品種のものを指します。ランの中でも寒さに強く育てやすいので人気があり、日本でも品種改良が盛んで様々な種類が作られています。
- 置き場所
- 洋ランの仲間では、低温に比較的強く、最低2℃ぐらいの温度でも越冬が可能ですが、順調な生育を望むなら、冬季5-10℃以上の日当たりのよい室内に置いてください。4月いっぱいまでは室内で、5月の初め頃からは屋外で管理し、11月初めからは室内に取り込みます。室内に置く場合、理想はレースのカーテン越しに日の当たる窓辺で、たっぷり日光浴させること。自然光の入らない室内に置くときは、3日に一度くらいの割合で1日3時間程度ガラス越しの日に当てましょう。夏は直射日光に当てないようにしましょう。極端に乾燥する暖房機の近くは適していません。また、気温が25℃以上になるとつぼみが落ちることがあるので注意が必要です。
- 水遣り
- 原産地ではスコールの恵みを浴びている植物ですから、水が大好きで乾燥には敏感です。花弁のもとに蜜(水のようなもの)が出てきたら、水を必要としているサインです。生育期である春から秋にかけては、乾いてきたらすぐに鉢底穴から水が流れ出るくらいたっぷり与えるようにしてください。乾燥が強い冬季と夏の高温期には、霧吹きなどで葉水を与え、湿度を補うことも大事です。冬季は十分に温度が保てない場合は乾かしぎみにし、目安として2〜3日に1回程度にします。できるだけ冬は暖かい午前中に水を与えてください。夜に与えると、夜間の低温で根を傷めてしまいます。
- 肥料
- 市販の液肥を、水を与えるかわりに週に1度、4月から9月まで与えます。また、有機質固形肥料を、5月上旬から7月上旬まで月1回与えます。固形肥料は、6寸で10〜15グラムが目安です。与えすぎには注意が必要です。冬季は低温となるため肥料は与えない方がよいでしょう。
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