オドントグロッサム
- 名称
- オドントグロッサム
- 分類
- ラン科オドントグロッサム類
- 説明
- オドントグロッサムは1802年に南米で最初に発見されたと言われています。コチョウランやカトレア、シンビジウムと同じラン科に属します。冷涼な気候を好むため、日本では育てにくいと言われていましたが、最近ではオンシジウムやミルトニアなどの近縁種との交配が進み、高温多湿の夏がある日本でも比較的育てやすい園芸品種がみられるようになりました。その希少価値の高さから、ヨーロッパ貴族や英国王室に愛されてきた花としても知られています。
- 置き場所
- 日光不足になると株の成長が悪くなり、暑さに弱いのが特徴です。日当たりのよい場所を好みますが、強すぎる直射日光や西日は葉焼けの原因になります。夏はレースのカーテン越し、冬は窓ガラス越し程度に日の当たる場所で管理しましょう。夏の理想気温は23℃前後です。高温多湿を嫌いますので、高温になる夏は通風をよく、打ち水などで夜間の温度を下げるようにしましょう。冬は夜間冷え込む窓際を避け、少なくとも5℃以上を保つようにします。エアコンの風が直接当たる場所は避けてください。9月後半から、11月くらいまでの生育期は、花芽の成長を促すために午前中の日光が当たる屋外でバルブや葉に日を当てましょう。
- 水遣り
- 5月中旬から10月初旬頃までは目安として毎日鉢底穴から水が流れ出るくらいたっぷり与え、それ以外は水苔が十分乾いたら与える程度にします。特に寒さで株が活動を停止する冬季は乾かし気味に管理します。受け皿にたまった水は根腐れの原因になりますので捨てるようにします。つぼみのある鉢は、霧吹きなどを使い、つぼみにも適度に湿度を与えてやります。高山の冷涼な広葉樹林の腐葉土などで生育する品種です。そのため常時湿り気がある状態を好みます。ただし、30℃を超えるような高温になる場合には、根腐れを起こす可能性がありますので、気をつけてください。
- 肥料
- 5、6月には月1回、7月から10月にかけて月2-3回液肥を施してください。気温が30℃以上ある時期や、最低気温が10℃以下になる11月から4月には施肥は必要ありません。肥料は液体・粒状・アンプル状でもラン用の表記があれば問題ありません。説明に表記される濃度と回数を守ってください。
お手入れのしおり TOPへ