お中元に食べ物を贈ることが多いのはなぜ?

お中元に食べ物を贈ることが多いのはなぜ?

お中元には食べ物を贈ることが多いですが、一体なぜなのでしょうか。実はお中元と食べ物の関係には、日本人ならではの考え方が現代にまで根付いているといわれています。今回はそんなお中元と食べ物に関する知識をご紹介します。

お中元の起源から

お中元は、中国で盂蘭盆会(うらぼんえ)にご先祖様を供養していたことに由来している行事です。これが日本に渡った際に、1月と7月にご先祖様を祀る考え方と結びつき、お中元とお歳暮として定着したといわれています。

共食の観点から

民俗学者によると、元々日本では酒や米などの食材には特別な力が宿っていると考えられており、霽(は)れの日のお供え物として用いられていました。それらを人々で分かち合って食べる、神様と人間の共同飲食(共食)のために食べ物の贈答が始まったといわれています。

「つきあい」の観点から

別の民俗学者によると、食べ物の贈答は1つの火で煮炊きした物を分け合って食べるものが簡略化されたものであり、その共食が人々にとって「つきあい」であると考えられていたためとされています。
霽れの日の行事に参加できない人にも食べ物を贈ることで、その場に居合わせなかった人との共食と同義の意味を見い出したのです。

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